赤ちゃんの貧血の原因とは?

赤ちゃんも貧血になる?!

赤ちゃんが貧血になるって聞いたことがありますか?
私は知りませんでした!

 

実は、赤ちゃんが貧血になることは結構あるようなのです。
貧血ということですので鉄分が不足しているのが原因ということは間違いありません。
問題は、その鉄分の不足がなぜ起こるのかというところ。

 

まず、生まれてすぐの新生児を言われる時期はヘモグロビンの濃度が高いので体も赤く見えます。
この状態から貧血が起こるのは想像できないかもしれませんが生後2〜3週間から生後2か月くらいまでの乳児期に生理的貧血が起こる場合があります。

 

赤ちゃんの貧血の種類

生理的貧血というのは、妊娠中に胎児がママの血液から微量な酸素を取り入れるために胎児の血液は濃くなっているのに対し、生まれて肺で呼吸するようになると赤ちゃんの体内では一旦血液を作るのをやめてしまうのです。

 

もちろん、血液を作る必要がないこの時期にも成長していますから、乳児が体全体に送る血液量は増えているわけです。
つまり、血液を一時的に作っていない上に体が成長しているので血液の濃度が薄くなり貧血になりやすくなります。

 

そして、もう一つ赤ちゃんが貧血になる理由があり、乳児である生後5〜6か月くらいから1歳くらいまでに起こる鉄欠乏症貧血があります。

 

鉄分を意識した離乳食を!

これは、未熟児や先天性などの病気の場合もあるのですが、生後5〜6カ月と言うと離乳食が始まる時期です。

 

赤ちゃんはママからもらった鉄分を蓄えていたのですが、生後5〜6か月ともなると貯めていた鉄分もなくなりますし、その間体も大きくなっているので赤ちゃんに必要な鉄分量も増えています。

 

ですので、離乳食にほうれん草やレバーなどの鉄分を補給できるものをバランスよく摂らせることが必要です。
また、ママがきちんと鉄分を摂取しないと母乳の鉄分が少なくなるので授乳しても鉄分不足になると言われていますが、乳児が貧血を起こすのは母乳のせいというわけではないようです。

 

赤ちゃんの貧血は母乳が原因なの?!

赤ちゃんが貧血になる原因は大きく分けると2つあるということが分かりましたが、母乳の鉄分が少ないから赤ちゃんが貧血になるとは限りませんし、母乳だけが原因で貧血になるわけでもありません。

 

母乳にはたくさんの栄養が含まれていますし、基本的にミルクより母乳育児の方が乳児には良いことなのですが、母乳の出が悪くなったり、うまくおっぱいを吸えない赤ちゃんのために粉ミルクがあります。

 

赤ちゃんの貧血、粉ミルクに替えるべき?

粉ミルクはできるだけ母乳の成分に近づけて作られているため、母乳だと赤ちゃんが貧血になるから粉ミルクに変えるという必要は全くありません。
あくまで母乳の補助として粉ミルクを授乳の時に使えばよいでしょう。

 

赤ちゃんの貧血は母乳だけではなく離乳食が始まったことで母乳からだけでなく食べ物から栄養の全て補っていくようになります。
母乳でとれていた鉄分を離乳食でも補ってあげるようにしましょう。

 

へその緒を切るタイミングが関係?!

そして、これは赤ちゃんの貧血に大きな意味を持つデータがあるのですが、以前は母乳の鉄分量が少ないので母乳育児の場合は貧血になりやすいと言われていました。

 

ですが、母乳が原因というよりも「へその緒」を切る(クランプする)タイミングで貧血になる可能性があるという説があるのです。

 

赤ちゃんがママの体から生まれてくると、それまで赤ちゃんとママをつないでいた生命維持のためのへその緒(臍帯)を切り離します。

 

実は、このへその緒を切る時に血流の流れを止めるクランプをしてから切りるのですが、この切る前のクランプするタイミングで貧血になったりならなかったりするというのです。

 

出産直後にへその緒を切るのと、臍帯拍動と言ってへその緒の拍動が停止してからへその緒を切るのとでは、赤ちゃんに流れる血液量が80mlも違ってくるそうです。

 

その80mlの血液中には約50gの鉄分が含まれていますので、赤ちゃんに50gもの鉄分を供給することができ、乳児期に起こる鉄分欠乏性貧血を防ぐことができると言われています。
(「WHOの59カ条 お産のケア 実践ガイド」(戸田律子訳、農文協、1997年)より引用)

 

最近ではなるべく長く胎盤とつながった状態をキープしてくれる助産院なども増えているようです。

 

また、スウェーデンにあるウプサラ大学のAndersson博士の研究によると、クランプやへその緒のタイミングをずらした382人の赤ちゃんを4年間調査を続けたところ運動能力等に違いがあったんだとか。
胎盤と鉄分、かなり興味深いですよね。

 

赤ちゃんが体調不良になるとどうしもママは自分を責めてしまいがち。でも乳児期の貧血は授乳時にママの鉄分不足だけが原因というわけではないのです。

 

もちろん、授乳時の鉄分不足も原因の一つかもしれませんが、他にもへその緒を切るタイミングや出産直後の一定時期だけ血液生産が中止されること、離乳食への移行で鉄分が不足しやすくなることなど、赤ちゃんが貧血になる原因は様々なのです。