妊娠〜出産に向けてのママ体の変化 

妊娠中の体の変化

妊娠すると、常に眠かったり、体温が高く感じたり、食べ物を受け付けなくなる、その逆の食べていないと吐き気がする、動悸がする、胸が張って痛いなど様々な症状が出てきて体調不良になるママが多くなります。
いわゆるつわりというもの。
まったくない、という人から入院レベルで重症化してしまう人まで、症状は人さまざまですが、どのママの体も劇的な変化が起こってるんですよ。

 

これは、妊娠することで女性ホルモンが増幅したり、子宮や乳房の変化、血液量が増えるなど妊婦の体内で様々な変化が起こっているからなんです。

 

では、妊娠から出産にかけて妊婦の体はどのように変化するのかご説明していきましょう!

 

妊娠中のママの体の変化とは?

見た目の変化以上に超ハードなホルモン変化

妊娠中の体の変化

まず、妊娠するとエストロゲン・プロゲステロン・hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という3つのホルモンのバランスが変化し妊娠の状態を維持しようとします。

 

このうちhCGは妊娠3カ月ごろから減るため、つわりのピークを過ぎたと感じる人も少なくないようです。

 

まだお腹も大きくならないので見た目では分かりにくいのですが、お腹の中では胎盤やへその緒が作られたりしているんです。
子宮内では、妊娠初期に胎芽(赤ちゃん)に栄養を送り、保護するために胎盤やへその緒や羊膜が作られていきます。

 

主な妊娠初期の症状

嘔吐、吐き気、眠気、乳房のはり、疲労感、感情の高陽、食べ物の好みの変化、頻尿、めまい、便秘、胸やけ、肌の色の変化、食欲増進など

これらの症状は急激なホルモンバランスの乱れ(ホルモンの増幅)によるものですので、妊娠3〜5カ月くらいには体調不良も落ち着いてくる人が多いでしょう。

 

つわりの症状はひとさまざま

こうした症状、特につわりのは人によっても、同じ人でも第1子、2子で全然違う!
私は一人目の時は仕事に行ける程度に気持ち悪いのが続き、安定期でスカっと晴れやかに。

 

二人目のピーク時は1週間近く水すら飲めない状態で、日々何とか口にできそうなものを食べては吐き、食べては吐き・・・。
安定期になってもさほどスッキリせず、臨月でも吐き気が残ったまま、というなかなかストレスのある妊娠となりました。

 

本当はこの頃にしっかり葉酸を取っておくべきだったのに、あまりにつわりがひどくてほとんど飲めないという・・・。

妊娠中期〜後期のママの体はどう変化する?

妊娠中期になるとhCGも減少しているのでつわりや疲労感、乳房の痛みなどが治まっている人が多くなり体調が良くなってくる時期。

 

そしてこれまでゆっくり増幅していたエストロゲンとプロゲステロンがやや速度を上げて増幅していく時期でもあります。
プロゲステロンには内臓の緊張を抑制する働きもありますので胃腸の働きが鈍くなり便秘になったり、ガスが溜まりやすいという体調の変化もプロゲステロンが関係しています。

 

また、ホルモンの分泌量が増えることで鼻づまりも起こりますし、鼻血が出る人もいます。
歯ぐきから出血する人もいるでしょう。

 

多くの人が経験する妊娠中の貧血

妊娠中期の赤ちゃん

 

妊娠中期の後半くらいになると、分娩に向けて血液量もぐっと増え始めます。
急に血液が増えたといっても中身が追い付いているわけではないことも多く、赤血球が足りていないことも。

 

結果的に血液中の水分が多くなってしまい貧血になる人が多いのです。
妊娠すると「鉄分をいっぱいとって!」とよく言われますが、鉄分が不足すると貧血になり動悸がしたり息切れが起こります。

 

妊娠中どれくらいの鉄分を摂らなければならないかというと・・・

栄養素 18〜29歳の
推奨量
妊娠初期
プラス量
妊娠中後期期
プラス量
18〜49歳の
平均摂取量

(mg)
6.0 +2.5 +15 6.6

※妊娠・授乳期の食事摂取基準(2015年版)

 

非妊娠時の女性の鉄分の平均摂取量が6.6r/日、なのに妊娠中〜後期で必要な量は21r/日!
つまり特に意識しなければ、全然鉄分は足りてないということになりますよね。

 

私も妊婦さん向けの鉄ドリンクなども飲んだりしていましたが、結局2回の妊娠中、両方とも鉄剤が処方されました。
鉄分が補給できる半面便秘になりやすいので、私はそちらでも苦労しました。

 

妊娠後期は、血液量が急激に増幅するため水分が多くなり体がむくみやすくなりますし、子宮が大きくなり胃が押し上げられますので、あまり食べられなくなったり、乳房からお乳が出て来る人も少なくありません。
産院によってはおっぱいマッサージを始めましょう、というところもあるようです。

 

妊娠後期の出産直前になると赤ちゃんは約50cmにまで成長し、体重は約3kg前後!
いよいよ出産間近となります。

 

分娩後のママ体の変化

ついに出産!

赤ちゃんが無事生まれてほっとしたのもつかの間、体またも大きく変化します。
まずはホルモンがどれ位変わるのか、日本産科婦人科学会雑誌に掲載していたデータをもとに作ったグラフをご覧ください。

 

妊娠中、授乳中のホルモン量の変化のグラフ

産後一気にホルモンの分泌量が変わっています。
すーっと安定しているように見えますが、実は授乳のたびにプロラクチンの分泌量はぐっと上がる、というのを断乳するまで繰り返すわけです。

 

続いて赤ちゃんがいた子宮の方も元のこぶし程度の大きさの状態に戻そうとするのです。
こうした時期を産褥期といいます。

 

産後の産褥期は約6〜8週間あり、この期間で通常の約1,000倍にまで大きくなった子宮を妊娠前のこぶし大の大きさまで戻していきます。

 

すーっと縮んでいくわけではなく、収縮を繰り返しながら小さくなっていくのですが、この時に痛みを感じる人も。
いわゆる後陣痛と呼ばれているものです。

 

産後の後陣痛は出産回数が多くなるほど痛くなると言われていますので、初産の時は後陣痛があまり気にならないという人もいます。
私も初産の時は「後陣痛ナニソレ」状態だったのに、2回目の分娩後は「まだ出産終わってなかったのか?!それとももう生理痛?!」といった痛みを経験しました(笑)

 

体を休めたくても痛くて眠れないので、鎮痛剤を処方してもらいました。

授乳中は生理は来ない?

生理痛がひどかったのもあって、授乳中は生理が来ない!ヒャホー!と期待していた私。
私は上の子も下の子も、1年ほどで断乳したのですが、半年、9か月とどちらも授乳中に生理が戻ってきました。

 

私の友人には2か月で戻ってきたという人もおり、悪露が復活?と相当驚いた様子。

 

というわけで生理が復活する時期は人によって違うのですが、授乳中に分泌されるプロラクチンというホルモンは排卵を抑える働きがあるので、生理が戻ってきにくいということは大いにあります。

 

「今はこの子を育ててるので、次の子を妊娠・出産できない!」という体のメカニズムなのかもしれませんね。

 

生命の神秘?!母乳が出るしくみについて

母乳の出る仕組み

妊娠後期になると母乳が出てきますが、母乳が出るしくみについてご説明しておきましょう。
母乳には赤ちゃんにとって大切な栄養素や免疫など全て詰まっています。初乳は必ず飲ませるというのも、お母さんの免疫力で赤ちゃんが守られるためなんですね。

 

母乳は赤ちゃんが乳房を吸うことでプロラクチンとオキシトシンという2つのホルモンが刺激を受けて出るようになっています。

 

プロラクチンが母乳の分泌を促し、オキシトシンが子宮収縮を起こし母乳の近くにある乳腺にある筋肉も収縮させて母乳が出やすいようにします。

 

初産などで母乳が出にくいお母さんは、赤ちゃんにたくさんおっぱいを吸ってもらうことでプロラクチンとオキシトシンが刺激されて分泌されやすくなりますので、たくさん授乳してあげましょう。

 

第三者に頼るのも手

頻回授乳をしてもうまくいかない…なんて時は母乳が出やすいようにおっぱいマッサージをしてくれる「母乳外来」や助産院などもあります。
(私は詰まってしまった時に何度かお世話になりました・・・)

 

ママの悩みを聞いてもらうだけでも気持ちが楽になったり、食事などもアドバイスしてもらえることも。

赤ちゃんが吸わなくても母乳が出る

実は母乳が出るには、赤ちゃんが吸うことがスイッチになっているわけですが、なんと赤ちゃんのことを考えるだけで湧き出てくることも!

 

私の産院では赤ちゃんとママの産後健診の日程が違ったので赤ちゃんを預けて出かけたのですが、助産師さんにおっぱいチェックをしてもらっている時に留守番中の赤ちゃんのことを思い出した途端に湧き上がってきたんです。

 

初めての経験だったのですごく驚きましたが、助産師さんは「赤ちゃんのこと思い出したでしょ〜♪」なんて慣れたもんでした。

 

ミルクも活用するとママの負担も軽くなる

ただし最近では母乳育児が絶対!ような意見もチラホラあって、ミルク育児のママが肩身の狭い思いをすることも少なくありません。
産院によってはミルクを悪のように言うところもあるらしいですが、ママが外出時に預けやすい、体調不良でも薬が飲める、などメリットもたくさんあると私は思っています。

 

私も第1子の産後、頭痛がひどかった時や膀胱炎の時に、2〜3回ほど授乳をミルクに切り替えたので安心して薬を飲めました。
一方第2子はミルク拒否っ子だったので、薬が飲みにくくてしんどい思いをしています・・・。

 

ミルクを飲めるようにしておくとすごく助かりますよ。
ママが笑顔で、ストレスなくいられる方が赤ちゃんにとってもうれしいはず!