知っているようで知らない、甲状腺の異常とは

産後の疲れ、甲状腺の病気かも!

甲状腺とは喉にあるとても小さな臓器で、ちょうど喉ぼとけのすぐ下に約10〜20g程度しかない臓器です。

 

甲状腺の役割はとても重要で新陳代謝を活発にしたり、成長に必要な甲状腺ホルモンを分泌する働きが。
この甲状腺に異常があると疲労感が合ったり、むくみ、便秘、冷え症、動悸、イライラ、ほてりなどの症状が出てきます。

 

疲労感などは、産後だからかなとわからないことも多く、特に、産後の女性ホルモンのバランスの乱れから起こる症状と似ていることが多いため産後だからと勝手に判断してしまう人も少なくありません。

甲状腺に異常が出る病気

甲状腺に異常が出る病気は大きく分けることができます。

 

まず甲状腺ホルモンの分泌量が変化することで起こるのが「甲状腺機能亢進症」と呼ばれる病気です。

甲状腺機能亢進症

バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎 など

 

一方甲状腺機能亢進症とは逆に甲状腺の機能が低下する「甲状腺機能低下症」もあります。

甲状腺機能低下症

橋本病、粘液水腫、手術後甲状腺機能低下症、アイソトープ治療後 など

 

次に、甲状腺の中に腫瘤ができる病気の中に「甲状腺良性腫瘍」があり、腺腫様甲状腺腫や線腫、のう胞などが挙げられます。
良性ではなく悪性の場合は「甲状腺悪性腫瘍」となり、甲状腺がんや悪性リンパ腫などが挙げられます。

 

最後にプランマー病という甲状腺の病気があり、これは甲状腺機能性結節と言われています。
甲状腺にできている腫瘍がホルモンを作り出すことで甲状腺機能亢進も発病するという、腫瘤とホルモン量の変化が同時に起こる病気です。

 

これらの病気は甲状腺異常から起こる病気なのですが、産後のホルモンバランスが乱れた時の症状と似ているため放っておいて悪化してしまう人が多いのです。

 

ですので、甲状腺の症状となる、下記のような症状が出てきたら医師の診察を受けましょう。

主な症状

首に腫れ、動悸、冷え性、手指に震え、異常に暑い、汗をよくかく、食べていても痩せる、肌の乾燥、だるい、疲労感、体が重い、イライラしやすい、落ち着かない、食欲はないのに太る、顔や手のむくみ、便秘、脈が遅い、月経不順、とにかく眠い など

 

産後に起こりやすい?!甲状腺トラブル

40代を超えると女性の場合20%の人が何らかの甲状腺異常が見つかると言われています。
ですので、産後の場合、40代の人が少なく、自分は30代、20代だから大丈夫と思っている人はいませんか?

 

産後は女性ホルモンのバランスが乱れていますし、急激に減少する女性ホルモンにより甲状腺異常を起こす人も増えます。
産後に甲状腺の異常を起こす人は、軽いもの含めると、なんと30%にも及ぶそうで特に多いのが甲状腺炎だそうです。

 

甲状腺炎には甲状腺ホルモンが多くなると甲状腺中毒症、少なくなると甲状腺機能低下症と呼ばれ、両方起こる人もいます。

 

産後のホルモンバランスが乱れた時にだけ発症する一過性の人もいれば、産後の甲状腺異常が引き金になって一生続く人もいます。

妊娠中の甲状腺ホルモン

妊娠中は甲状腺ホルモンに成長作用があるため胎児にはとても大切な成長ホルモンとなります。
ママの甲状腺ホルモンが不足するとお腹の中の赤ちゃんの成長にも大きな影響を与えてしまいますので、妊娠中は甲状腺異常があれば治療が必要になるほどです。

 

妊娠中に胎児に必要だからと甲状腺ホルモンが過剰分泌する人もおり、甲状腺ホルモン異常になってしまう人がいます。
妊娠中の甲状腺異常が尾を引いて産後も甲状腺ホルモン異常に悩まされるママも多いのです。

 

産後の疲れ、甲状腺の病気かも!

ですが、妊娠中に甲状腺異常に気づかず出産しているママもいるのではないでしょうか。
そのまま出産をし、産後に疲労感が強くなり、イライラ、暑いなどの症状が重なってくるとママの疲労もピークとなり、病院に行ったところ甲状腺異常だったということもあるようです。

 

産後の甲状腺トラブルは起こりやすいと考え、少しでも甲状腺の症状が出てきたら医師の診察を受けるようにしましょう。